行ってきました、富士山。
以前は職場の繁忙期が8月いっぱいで終わり、世間の夏休みが終わったあとの
山小屋がまだ開いているほんの少しの時期を狙って登っていました。
しかしここ数年、繁忙期終了が遅くなり、今年はとうとう9月18日しかアタックすることが
できませんでした。
すでに山小屋の営業は終了しています。もちろんトイレも使えません。
食料などは持参するしかありません。水分補給とトイレとのバランスが難しいです。
吉田ルートですが、人っ子ひとり居ません。完全に貸し切り状態です。
6合目まで誰とも会いませんでした。
それにしても視界が悪いです。
天気がとても心配・・・。
だんだん寒くなってきました。
いつもは5合目は半袖でスタート、6合目で長袖
7合目でウインドブレーカー・・・という感じでしたが
6合目の時点でかなり寒く、すでにシャツ2枚と寒さ対策で持ってきた
予備のセーター、ウインドブレーカーを着込みました。
7合目を過ぎ、いよいよ寒くなってきたのでやむを得ずヤッケを着ます。
実はそれが大失敗の元だったのです。
それは汗をかき、通気性の悪いヤッケによって内側で服が濡れ
低い気温で余計寒くなったのです。
本8合目を目前にとうとう限界、ギブアップです。
本来なら下山道を下りますが、仕方なく登山道を下山。
下山中に何人かの人とすれ違いましたが、
ここを下る=リタイヤなので、ギブアップがバレバレ。
5合目の駐車場まで戻り気温を確認したところマイナス2度だったようです。
そりゃ寒いはずだ。こうなると、もはや観光登山のレベルではありません。
それなりの装備でないと無理です。
登山は行きはよいよい帰りはヘトヘト。下山分の体力を残しておかないと
動けなくなり救助を要請しなくてはならなくなります。しかもこの時期は
周りにほとんど人が居ないので助けを求めるにも困難な状況。携帯が
つながる場所ならいいのですが、そうでないとただ死を待つのみの可能性もあります。
大事なのは引き返す勇気ですね。
人ごみが嫌いなのでシーズン中の登山は避けていましたが、休みが取れて、かつ
今ある装備で富士登山ができる機会がもうなさそうですので、これを機に頂上を目指す
富士登山は引退しようと思います。
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